Figma実務でよく使うショートカット20選|作業効率を上げる基本操作を解説
Figmaを使ってWebデザインやUIデザインをしていると、最初はマウス操作だけでも作業できます。
フレームを作る。
テキストを置く。
図形を配置する。
画像を入れる。
余白を調整する。
このような基本操作は、画面上のツールをクリックすれば進められます。
しかし、実務でFigmaを使うようになると、毎回マウスでツールを選んでいるだけでは、どうしても時間がかかります。
特に、Web制作の現場では、ワイヤーフレーム作成、デザイン作成、コンポーネント整理、Auto Layout調整、画像書き出し、コーディング確認など、Figma上で行う作業が多くあります。
そのため、よく使うショートカットを覚えておくと、作業スピードがかなり変わります。
ショートカットは、すべて覚える必要はありません。
まずは実務でよく使うものから覚えるだけで十分です。
この記事では、Figmaの実務でよく使うショートカットを20個に絞って紹介します。
Figma初心者の方、Webデザインを効率化したい方、コーディング前の確認作業をスムーズにしたい方は、ぜひ参考にしてください。
Figmaのショートカットはどこで確認できる?
Figmaには、ショートカット一覧を確認できる画面があります。
公式ヘルプでも、画面右下の「Help and resources」から「Keyboard shortcuts」を選ぶことで、Figmaのキーボードショートカットを確認できると案内されています。
また、Figmaのショートカットは、US QWERTY配列を基準にしているため、日本語キーボードや別配列のキーボードでは一部のキーが異なる場合があります。
そのため、この記事で紹介するショートカットを基本として覚えつつ、自分の環境で実際に反応するかも確認しておくと安心です。
MacとWindowsの表記について
この記事では、主にMacを基準に書きます。
Windowsの場合は、基本的に以下のように置き換えて考えてください。
Mac:Command
Windows:Ctrl
Mac:Option
Windows:Alt
Mac:Shift
Windows:Shift
例えば、Macで Command + D の場合、Windowsでは Ctrl + D になります。
Figmaを使っている環境によって多少異なる場合があるため、実際のショートカット一覧も合わせて確認してください。
1. フレーム作成:F
Figmaで最もよく使うショートカットのひとつが、フレーム作成の F です。
フレームは、Webページやアプリ画面を作るための土台です。
Webデザインでは、PC版のフレーム、スマホ版のフレーム、バナー用のフレーム、サムネイル用のフレームなど、さまざまなサイズのフレームを作ります。
毎回ツールバーからフレームツールを選ぶより、F を押してすぐにフレームを作れるようになると便利です。
実務では、以下のような場面で使います。
PC版デザインのフレームを作る
スマホ版デザインのフレームを作る
サムネイル用の1280×720フレームを作る
LPのセクション設計用フレームを作る
Figmaを触るなら、まず覚えておきたいショートカットです。
2. 選択ツール:V
V は選択ツールに戻るショートカットです。
Figmaでは、テキスト、図形、フレーム、ペンツールなどを使いますが、作業後に選択ツールへ戻る場面が非常に多いです。
例えば、テキストを入力した後、すぐに要素を移動したい場合があります。
そのたびにツールバーをクリックするのは手間です。
V を押せば、すぐに選択ツールに戻れます。
Figmaでは、何か操作した後に選択ツールへ戻る場面が多いため、使用頻度はかなり高いです。
3. テキスト作成:T
テキストを追加するときは T を使います。
Webデザインでは、見出し、本文、ボタン文言、ナビゲーション、キャプション、注釈など、多くのテキストを配置します。
そのたびにテキストツールをクリックしていると時間がかかります。
T を押して、すぐにテキスト入力できるようにしておくと便利です。
実務では、以下のような場面でよく使います。
見出しを追加する
ボタンの文言を入れる
ワイヤーフレームのラベルを作る
フォームの項目名を入れる
注釈テキストを追加する
Figmaでデザインを作るなら、必ず使うショートカットです。
4. 長方形作成:R
R は長方形を作るショートカットです。
長方形は、Figmaでかなり使います。
ボタンの背景、カードの枠、画像の仮置き、セクション背景、バナー、ワイヤーフレームのブロックなど、あらゆる場面で使います。
特にワイヤーフレーム作成では、画像の代わりにグレーの長方形を置くことが多いため、R はかなり便利です。
例えば、以下のような使い方があります。
画像の仮置きを作る
カードの背景を作る
ボタンの背景を作る
セクション背景を作る
ワイヤーフレームのボックスを作る
Figma初心者は、F、T、R の3つを覚えるだけでも、作業がかなりスムーズになります。
5. 楕円作成:O
円や楕円を作りたいときは O を使います。
アイコンの背景、プロフィール画像の丸枠、装飾、ステップ番号、バッジなどで使うことがあります。
Webデザインでは長方形ほど頻繁ではありませんが、覚えておくと便利です。
例えば、
丸いアイコン背景を作る
プロフィール画像の枠を作る
番号付きステップの丸を作る
装飾用の円を作る
といった場面で使えます。
6. ペンツール:P
P はペンツールです。
自由な線やパスを描きたいときに使います。
Webデザインでは、複雑なイラストを描く場面は少ないかもしれません。
しかし、矢印、吹き出し、簡単な装飾、アイコン調整などで使うことがあります。
例えば、デザイン上で簡単な線を引きたいときや、装飾的な曲線を作りたいときに便利です。
ただし、初心者の場合は使用頻度はそこまで高くありません。
まずは基本操作に慣れてから覚えても大丈夫です。
7. コメント:C
C はコメントツールです。
Figmaはチーム共有やレビューに強いツールなので、コメント機能を使う場面が多いです。
クライアント確認、ディレクター確認、デザイナーへの質問、コーダーへの補足などでコメントを残せます。
例えば、
この文言は確認中です
この画像は差し替え予定です
スマホ版の余白を確認してください
このボタンのリンク先を教えてください
といったコメントを該当箇所に残せます。
メールやチャットだけでやり取りすると、どこの話なのかわかりにくいことがあります。
Figma上に直接コメントを残せば、修正箇所が明確になります。
実務ではかなり便利なショートカットです。
8. 複製:Command + D
選択した要素を複製する場合は、Command + D を使います。
Windowsでは Ctrl + D です。
Figmaでは、同じパーツを何度も使うことが多いため、複製は非常によく使います。
例えば、
カードを複製する
ボタンを複製する
見出しパーツを複製する
リスト項目を複製する
アイコンを複製する
といった場面です。
特にカード一覧やFAQ、料金表などを作るときは、複製を多用します。
Command + C と Command + V でもコピーできますが、Command + D はその場で複製できるのでスムーズです。
9. コピー:Command + C
コピーは Command + C です。
Windowsでは Ctrl + C です。
Figmaに限らず一般的なショートカットですが、Figmaでも頻繁に使います。
テキスト、図形、フレーム、コンポーネント、画像などをコピーできます。
他のページやフレームに同じ要素を持っていきたい場合にも使います。
10. 貼り付け:Command + V
貼り付けは Command + V です。
Windowsでは Ctrl + V です。
コピーした要素を別の場所に貼り付けるときに使います。
Figmaでは、別ページや別ファイルから要素をコピーして貼り付けることもあります。
実務では、共通パーツや参考パーツを別ページから持ってくる場面も多いため、基本操作として必須です。
11. 元に戻す:Command + Z
作業を戻したいときは Command + Z です。
Windowsでは Ctrl + Z です。
Figmaで作業していると、
間違って削除した
位置をずらしてしまった
色を変えたけど戻したい
コンポーネントを誤って編集した
Auto Layoutの設定を間違えた
といったことがよくあります。
そのときにすぐ戻せるように、Command + Z は必ず覚えておきましょう。
特にAuto Layoutやコンポーネントを触っているときは、意図せず崩れることがあります。
焦っていろいろ触る前に、まず Command + Z で戻すのが安全です。
12. やり直し:Command + Shift + Z
元に戻した操作をやり直したいときは、Command + Shift + Z を使います。
Windowsでは Ctrl + Shift + Z です。
戻しすぎたときに便利です。
作業中に何度も試行錯誤する場合、UndoとRedoを使いこなせると安心です。
13. グループ化:Command + G
複数の要素をまとめたいときは、Command + G でグループ化できます。
Windowsでは Ctrl + G です。
例えば、アイコンとテキストをまとめたり、複数の図形を一つのまとまりとして扱いたいときに使います。
ただし、Figmaでは実務上、単なるグループよりもフレームやAuto Layoutを使った方が整理しやすい場面もあります。
グループは簡単にまとめたいときに便利ですが、レイアウト管理やレスポンシブを考える場合は、フレームやAuto Layoutも検討しましょう。
14. グループ解除:Command + Shift + G
グループを解除したいときは、Command + Shift + G を使います。
Windowsでは Ctrl + Shift + G です。
受け取ったFigmaデータで、要素がグループ化されていて中身を編集したいときに使うことがあります。
ただし、むやみに解除すると構造が崩れることもあるため、必要な場合だけ使いましょう。
特にコンポーネントやAuto Layout内の要素を触る場合は、解除してよいものか確認しながら操作するのがおすすめです。
15. Auto Layout追加:Shift + A
Figma実務で非常によく使うのが、Shift + A です。
これは、選択した要素にAuto Layoutを追加するショートカットです。
Auto Layoutは、ボタン、カード、フォーム、リスト、メニューなどでよく使います。
例えば、ボタンを作る場合、テキストを選択して Shift + A を押すと、テキストを含んだAuto Layoutフレームを作れます。
その後、paddingや背景色、角丸を設定すれば、文言に合わせてサイズが変わるボタンを作れます。
実務では、以下のような場面で使います。
ボタンを作る
カード内の要素を縦に並べる
アイコンとテキストを横並びにする
フォーム項目を整理する
FAQを作る
CTAエリアを作る
Figmaで効率よくデザインしたいなら、必ず覚えたいショートカットです。
16. フレーム化:Command + Option + G
選択した要素をフレーム化する場合は、Command + Option + G を使います。
Windowsでは Ctrl + Alt + G です。
Figmaでは、グループ化よりもフレーム化の方が便利な場面があります。
フレームにすると、Auto Layoutを設定したり、背景色を付けたり、Constraintsを使ったり、セクション単位で管理しやすくなります。
例えば、複数の要素をまとめてカードにしたい場合、フレーム化してからAuto Layoutを設定すると扱いやすくなります。
17. 要素を前面へ:Command + ]
選択した要素を前面に移動したいときは、Command + ] を使います。
Windowsでは Ctrl + ] です。
Figmaでは、要素の重なり順が重要です。
例えば、背景の上にテキストを置く、画像の上にラベルを置く、装飾を後ろに配置するなどの場面があります。
要素が隠れてしまった場合は、前面へ移動することで表示されることがあります。
18. 要素を背面へ:Command + [
選択した要素を背面に移動したいときは、Command + [ を使います。
Windowsでは Ctrl + [ です。
背景用の図形や装飾を後ろに回したいときに便利です。
例えば、セクション背景として長方形を置いたら、テキストが隠れてしまった場合があります。
そのときに Command + [ で背面へ送ると、テキストが前に表示されます。
19. 表示拡大:Command + +
画面を拡大したいときは、Command + + を使います。
Windowsでは Ctrl + + です。
細かいアイコンや余白、テキストの調整をするときに便利です。
Figmaではデザイン全体を見たり、細かいパーツを拡大して確認したりする場面が多いです。
ショートカットでズーム操作ができると、作業がかなりスムーズになります。
20. 表示縮小:Command + –
画面を縮小したいときは、Command + - を使います。
Windowsでは Ctrl + - です。
LP全体やページ全体のバランスを見るときに便利です。
拡大した状態で細かいパーツを調整した後、縮小して全体の見え方を確認する。
この行き来はFigma作業でよくあります。
ズームインとズームアウトはセットで覚えておきましょう。
実務で特に優先して覚えたいショートカット
20個紹介しましたが、最初から全部完璧に覚える必要はありません。
初心者の方は、まず以下の10個から覚えるのがおすすめです。
F:フレーム
V:選択
T:テキスト
R:長方形
Command + D:複製
Command + Z:元に戻す
Shift + A:Auto Layout
Command + G:グループ化
Command + Option + G:フレーム化
Command + + / -:拡大・縮小
この10個だけでも、Figmaでの作業スピードはかなり上がります。
特に Shift + A は、Auto Layoutを使ううえでとても重要です。
ボタンやカードを効率よく作りたい人は、早めに覚えておきましょう。
ショートカットを覚えるコツ
ショートカットは、一覧を眺めるだけではなかなか覚えられません。
実際の作業の中で、よく使うものから少しずつ覚えるのがおすすめです。
例えば、最初の1週間は以下だけ意識します。
F:フレーム
T:テキスト
R:長方形
V:選択
次に、複製やUndoを覚えます。
Command + D:複製
Command + Z:元に戻す
その後、Auto Layoutやフレーム化を覚えます。
Shift + A:Auto Layout
Command + Option + G:フレーム化
このように、段階的に覚えると負担が少なくなります。
また、Figmaのショートカット一覧画面では、自分が使ったショートカットが確認できるため、学習にも役立ちます。
「最近使っていないショートカット」を意識して使うと、少しずつ身についていきます。
ショートカットを使うメリット
ショートカットを使うメリットは、単に作業が早くなることだけではありません。
作業の流れが止まりにくくなることも大きなメリットです。
例えば、テキストを追加したいと思ったときに、ツールバーへカーソルを移動し、テキストツールをクリックして、キャンバスに戻る。
この小さな移動が何度も積み重なると、意外と時間がかかります。
ショートカットを使えば、考えた瞬間に操作できます。
そのため、デザインのリズムが崩れにくくなります。
また、実務では細かな修正が何度も発生します。
ボタンを複製する。
テキストを追加する。
余白を調整する。
フレームを作る。
Auto Layoutを設定する。
これらをショートカットで操作できると、修正対応も早くなります。
コーダーにもショートカットは必要?
Figmaのショートカットは、デザイナーだけでなくコーダーにも役立ちます。
コーダーはFigmaでデザインを大きく編集する機会は少ないかもしれません。
しかし、以下のような確認作業があります。
余白を確認する
テキスト情報を確認する
画像を書き出す
フレームを移動する
コメントを見る
要素を選択する
ズームして細部を見る
このとき、V、Command + +、Command + -、Option / Altでの距離確認、コメントツールなどを使えると便利です。
また、必要に応じて要素をコピーしたり、画像書き出し用に選択したりすることもあります。
Figmaを「見るだけ」の立場でも、基本ショートカットを覚えておくと作業効率が上がります。
ショートカットを使うときの注意点
ショートカットは便利ですが、注意点もあります。
まず、キーボード配列によって一部のショートカットが違うことがあります。
Figmaの公式ヘルプでも、デフォルトのショートカットはUS QWERTY配列を基準としていると説明されています。
日本語キーボードでは、記号系のショートカットがうまく動かないこともあります。
その場合は、Figma内のショートカット一覧で自分の環境に合ったキーを確認しましょう。
また、ショートカットを押し間違えると、意図しない操作になることもあります。
例えば、削除、Detach、グループ解除、レイヤー移動などは、気づかないうちにデータに影響する場合があります。
操作に不安があるときは、こまめにUndoできるようにしておきましょう。
実務で使いやすいショートカット一覧
最後に、今回紹介したショートカットをまとめます。
1. F:フレーム作成
2. V:選択ツール
3. T:テキスト作成
4. R:長方形作成
5. O:楕円作成
6. P:ペンツール
7. C:コメント
8. Command + D:複製
9. Command + C:コピー
10. Command + V:貼り付け
11. Command + Z:元に戻す
12. Command + Shift + Z:やり直し
13. Command + G:グループ化
14. Command + Shift + G:グループ解除
15. Shift + A:Auto Layout追加
16. Command + Option + G:フレーム化
17. Command + ]:前面へ
18. Command + [:背面へ
19. Command + +:表示拡大
20. Command + -:表示縮小
Windowsの場合は、CommandをCtrl、OptionをAltに置き換えて考えるとわかりやすいです。
まとめ
Figmaのショートカットを覚えると、WebデザインやUIデザインの作業効率が大きく上がります。
特に実務では、フレーム作成、テキスト追加、図形作成、複製、Undo、Auto Layout、フレーム化、ズーム操作などを何度も使います。
毎回マウスでツールを選ぶより、ショートカットで素早く操作できるようになると、作業の流れが止まりにくくなります。
初心者の方は、最初からすべてを覚える必要はありません。
まずは、以下の基本ショートカットから始めましょう。
F:フレーム
V:選択
T:テキスト
R:長方形
Command + D:複製
Command + Z:元に戻す
Shift + A:Auto Layout
このあたりを自然に使えるようになるだけでも、Figma作業はかなり楽になります。
慣れてきたら、グループ化、フレーム化、前面・背面移動、コメント、ズーム操作なども覚えていきましょう。
Figmaは、機能を知っているだけではなく、素早く扱えるようになることで実務での価値が高まります。
ショートカットを少しずつ覚えて、効率よく、迷わず、スムーズにデザイン作業を進められるようにしていきましょう。

