Notion+スプレッドシートで作るコーディング学習ダッシュボード

〜“学びを見える化”して、継続力と成長スピードを上げる〜

学習の「見える化」が続く人をつくる

プログラミング学習を始めてしばらく経つと、
こんな悩みを感じたことはありませんか?

  • 毎日やっているのに「成長している実感」がない
  • どの分野をどれくらいやったか分からなくなる
  • モチベーションが続かない

こうした停滞感の原因は、スキルではなく可視化の欠如にあります。
学びを“見える化”することで、達成感・改善点・学習ペースが明確になり、
「続けられる人」へと変わるのです。

そこで今回は、
Notion+Googleスプレッドシートを組み合わせて作る、
**「コーディング学習ダッシュボード」**の作り方を解説します。


第1章:なぜ「学習ダッシュボード」を作るべきなのか?

学習を続けるうえで大切なのは、
「やる気」よりも「仕組み」です。

どんなに意志が強くても、
成長が見えなければやがてモチベーションは下がります。

一方で、「自分がどこまで来たか」が視覚的に分かると、
人は自然と次のステップへ進みたくなります。

この仕組みを作るのが、学習ダッシュボードです。


💡 ダッシュボードを導入する3つの効果

  1. 学習の進捗が一目でわかる
     → 何をどれだけやったか“見える化”される。
  2. 弱点を特定できる
     → 苦手分野(アルゴリズム、DOM操作など)が数字で分かる。
  3. 習慣化がしやすくなる
     → 学習日数・連続記録・週単位の学習時間を可視化できる。

つまり、ダッシュボードは
「努力を見える形に変える学習管理ツール」なのです。


第2章:Notion × スプレッドシートを組み合わせる理由

Notion単体でもタスク管理やメモはできますが、
データ分析やグラフ化はスプレッドシートのほうが得意です。

逆に、スプレッドシートはデータが整理しにくく、
ノートや振り返りには向きません。

そこでおすすめなのが、
**「Notionで記録」「スプレッドシートで分析」**という分担です。


🧩 組み合わせるとこうなる!

役割ツール内容
記録・整理Notion学習ログ、タスク、メモ、感想を一元管理
分析・可視化Googleスプレッドシート学習時間の推移やグラフを自動生成

Notionを“データベースの入り口”にして、
スプレッドシートで“結果を分析する”仕組みをつくると、
最強の学習ダッシュボードが完成します。


第3章:Notionで作る「学習記録データベース」

まずは、Notionで学習の土台を作りましょう。

🏗️ ステップ1:データベースを作成

  1. 新規ページ → 「テーブルビュー」で作成
  2. タイトルを「コーディング学習ログ」に設定
  3. カラム(列)を以下のように追加👇
カラム名タイプ内容例
日付日付自動で今日の日付を入れる
学習内容テキスト「JavaScriptの配列メソッド」など
カテゴリセレクトHTML / CSS / JS / React / Python / その他
学習時間数値1.5(=1時間30分)など
難易度セレクト★〜★★★★★
メモテキスト学んだことや気づきを自由記述
完了チェックチェックボックス✅ 完了したらオン

これで、「何を・どれだけ・どう感じたか」を日々記録できるようになります。


🧠 ステップ2:学習カテゴリの整理

「学習の全体像」を意識できるように、
カテゴリ(分野)を明確にしておきましょう。

例:

  • HTML / CSS(基礎)
  • JavaScript(文法・DOM操作・非同期処理)
  • フレームワーク(React / Vue)
  • Git・GitHub
  • API / データベース

これらをセレクトプロパティで選択できるようにしておくと、
学習バランスが一目で分かります。


✏️ ステップ3:ウィークリーレビューを追加

Notionには「ビュー機能」があるため、
1週間単位・月単位の振り返りページを自動生成できます。

  • ウィークリービュー:過去7日間の学習内容をまとめ表示
  • モチベーションノート:「今週うまくいったこと/課題」を記録

これで「振り返りの仕組み」ができ、
週ごとに自分の成長を俯瞰できるようになります。


第4章:スプレッドシートで作る「学習分析ダッシュボード」

次に、Notionからエクスポートしたデータを
Googleスプレッドシートで分析しましょう。

📤 ステップ1:Notionデータをエクスポート

  1. Notionの右上「…」 → 「エクスポート」
  2. 形式を「CSV」に設定
  3. Googleスプレッドシートにインポート

これでNotionの学習ログが表形式で取り込めます。


📊 ステップ2:主要グラフを作る

✅ ① 学習時間の推移(折れ線グラフ)

  • 横軸:日付
  • 縦軸:学習時間
  • グラフタイトル:「日別学習時間の推移」

モチベーションが落ちている時期も一目でわかります。


✅ ② 分野別の学習バランス(円グラフ)

  • データ:カテゴリ × 学習時間
  • 目的:どの分野に時間を多く割いているか可視化

たとえば「HTMLとCSSに偏りすぎ」「JSが少ない」といった
改善点を発見できます。


✅ ③ 月間合計・平均学習時間(サマリー表)

スプレッドシートの SUMIFS 関数を使えば、
「月ごとの合計学習時間」も自動計算できます。

=SUMIFS(D:D, A:A, ">=2025/10/01", A:A, "<=2025/10/31")

このように、期間を指定して合計時間を算出できます。


📈 ステップ3:自動更新の仕組みをつくる(上級編)

毎回CSVを手動でエクスポートするのは面倒…
そんなときは、Notion API + Google Apps Scriptを使うと、
自動同期が可能です。

スプレッドシートにスクリプトを追加し、
Notion APIで最新データを取得 → 自動更新。

これで「書くだけで反映される学習ダッシュボード」が完成します。


第5章:学習を“継続できる”仕組みを作るコツ

ダッシュボードを作っても、
「入力が面倒」「見る習慣がない」と続かないこともあります。

そこで、継続を仕組み化するための工夫を紹介します。


💡 コツ①:1分で入力できるテンプレートを作る

Notionで「今日の学習」テンプレートを作っておき、
日付・学習内容・時間だけをサクッと入れられるようにしておく。

テンプレート例👇

🗓 日付:@today  
💻 学習内容:  
⏱ 時間:  
🧠 学んだこと:  

💡 コツ②:毎週“見直す時間”を決める

「振り返りもルーティン化」するのが大事です。
毎週日曜の夜などに、

  • グラフをチェック
  • 学習時間を振り返る
  • 翌週の目標を決める

この3つを固定化すると、習慣として定着します。


💡 コツ③:成果をSNSでシェアする

Twitter(X)やQiitaなどに
「今週の学習まとめ」を投稿するのも効果的。

外に見せることで、学びが“継続のモチベーション”になります。


第6章:ダッシュボードが変える「学びの質」

この仕組みを続けていると、
「やった時間」ではなく「どう学んだか」に意識が向きます。

つまり、学習が“量→質”へシフトします。

  • 学習時間の増減から「集中しやすい時間帯」を発見
  • 苦手分野を早期に可視化して対策
  • 成長を数字で確認して自信を維持

これこそ、ダッシュボードがもたらす最大の価値です。


まとめ:学習は「記録」で変わる

Notion+スプレッドシートの学習ダッシュボードは、
単なる管理表ではなく、**“自己成長を可視化する鏡”**です。

  • 記録することで、学びが蓄積される
  • 可視化することで、やる気が続く
  • 振り返ることで、改善サイクルが回る

努力を“見える形”にするだけで、
継続力も理解力も確実にアップします。

今日から、あなたの学びをデータで育ててみませんか?