CSSの基礎:テキストのスタイリング

テキストのスタイリングは、ウェブページのデザインにおいて重要な役割を果たします。
CSSを使用して、フォントの種類やサイズ、色、行間、文字間などを調整することができます。
ここでは、これらの基本的なスタイリング方法について詳しく説明します。

フォントファミリーの設定

font-family プロパティ

font-family プロパティは、テキストに使用するフォントを指定します。
複数のフォントをカンマで区切って指定することができ、
ブラウザはリストの最初のフォントから順に、
利用可能なフォントを選びます。
最後に汎用ファミリを指定することが推奨されます。

body {
    font-family: "Arial", "Helvetica", sans-serif;
}

ウェブフォントの使用

Google Fontsなどの外部サービスを利用して、ウェブフォントを読み込むことができます。

HTML

<link rel="stylesheet" href="https://fonts.googleapis.com/css?family=Roboto">

CSS

body {
    font-family: 'Roboto', sans-serif;
}

フォントサイズの設定

font-size プロパティ

font-size プロパティは、テキストのサイズを指定します。
サイズの指定にはピクセル(px)、エム(em)、ルートエム(rem)、
パーセント(%)などの単位が使用できます。

h1 {
    font-size: 36px;
}
p {
    font-size: 1em; /* 親要素のフォントサイズに対する割合 */
}
.small-text {
    font-size: 0.8rem; /* ルート要素のフォントサイズに対する割合 */
}

テキストの色の設定

color プロパティ

color プロパティは、テキストの色を指定します。
色の指定にはキーワード、16進数(hex)、RGB、RGBA、HSL、HSLAなどの形式が使用できます。

body {
    color: #333333; /* 16進数 */
}
h1 {
    color: rgb(255, 0, 0); /* RGB */
}
p {
    color: rgba(0, 0, 255, 0.5); /* RGBA (透明度) */
}

行間の調整

line-height プロパティ

line-height プロパティは、行間(テキスト行の高さ)を指定します。
単位なしの数値、パーセント、エム(em)などで指定できます。

p {
    line-height: 1.5; /* 1.5倍の行高さ */
}
h1 {
    line-height: 2; /* 2倍の行高さ */
}

文字間の調整

letter-spacing プロパティ

letter-spacing プロパティは、文字間のスペースを指定します。
正の値で文字間を広げ、負の値で文字間を狭めることができます。

h1 {
    letter-spacing: 2px; /* 文字間を広げる */
}
p {
    letter-spacing: -1px; /* 文字間を狭める */
}

word-spacing プロパティ

word-spacing プロパティは、単語間のスペースを指定します。

p {
    word-spacing: 5px; /* 単語間を広げる */
}

その他のテキストスタイリングプロパティ

text-align プロパティ

text-align プロパティは、テキストの整列方法を指定します。
値には、leftrightcenterjustify があります。

h1 {
    text-align: center; /* 中央揃え */
}
p {
    text-align: justify; /* 両端揃え */
}

text-transform プロパティ

text-transform プロパティは、テキストの大文字・小文字の変換を指定します。
値には、uppercase(すべて大文字)、lowercase(すべて小文字)、
capitalize(各単語の最初の文字を大文字)があります。

h1 {
    text-transform: uppercase; /* すべて大文字 */
}
p {
    text-transform: capitalize; /* 各単語の最初の文字を大文字 */
}

text-decoration プロパティ

text-decoration プロパティは、テキストの装飾を指定します。
値には、none(装飾なし)、underline(下線)、overline(上線)、
line-through(取り消し線)があります。

a {
    text-decoration: none; /* リンクの下線を削除 */
}
p {
    text-decoration: underline; /* 下線を追加 */
}

まとめ

CSSを使用して、フォントファミリー、フォントサイズ、色、行間、
文字間などのテキストスタイリングを柔軟に行うことができます。
これにより、ウェブページのデザインとユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させることができます。