CSSのcolorプロパティ:テキストの色を自由に設定しよう
CSSのcolorプロパティは、テキストの色を指定するために使われます。
ウェブサイトの見た目や印象を左右する重要なスタイリング要素のひとつです。
本記事では、colorプロパティの基本的な使い方から応用例まで、具体的なコードとともに解説します。
colorプロパティとは?
colorプロパティは、テキストの色を設定するためのCSSプロパティです。
このプロパティを使用すると、要素のテキスト部分に任意の色を指定できます。
基本構文
selector {
color: value;
}
主な指定方法
カラー名:red, blue, greenなど
16進数カラーコード:#ff0000, #00ff00など
RGB値:rgb(255, 0, 0)など
RGBA値:rgba(255, 0, 0, 0.5)(透明度を含む)
HSL値:hsl(0, 100%, 50%)(色相、彩度、輝度を指定)
HSLA値:hsla(0, 100%, 50%, 0.5)(透明度を含む)
基本的なcolorの使い方
単一の要素に色を指定
コード例
p {
color: blue;
}
この設定では、<p>タグのテキストが青色で表示されます。
特定のカラーコードを使用
コード例
h1 {
color: #ff5733;
}
この設定では、<h1>タグのテキストが鮮やかなオレンジ色(16進数カラーコード)になります。
透明度を含む色を指定
コード例
span {
color: rgba(255, 0, 0, 0.7);
}
この設定では、<span>タグのテキストが70%の不透明度を持つ赤色で表示されます。
色の指定方法の詳細
カラー名
事前に定義された色名を使って簡単に指定できます。
例
h2 {
color: lightgreen;
}
主なカラー名
blackwhitegraypinkorangecyanなど
16進数カラーコード
16進数カラーコードを使うと、カスタム色を細かく設定できます。
形式
#rrggbb(例:#ff5733)#rgb(短縮形、例:#f53)
例
p {
color: #34c3eb;
}
RGBおよびRGBA
RGB形式では、赤、緑、青の3つの値を0~255の範囲で指定します。
RGBAでは透明度(アルファ値)を追加できます。
例
p {
color: rgb(52, 195, 235);
}
span {
color: rgba(52, 195, 235, 0.5);
}
HSLおよびHSLA
HSLは、色相(Hue)、彩度(Saturation)、輝度(Lightness)を指定します。
透明度を含む場合はHSLAを使用します。
例
h1 {
color: hsl(200, 100%, 50%);
}
h2 {
color: hsla(200, 100%, 50%, 0.8);
}
実践例と応用
テーマカラーを設定
ウェブサイト全体のテーマに基づいて色を設定します。
コード例
body {
color: #333; /* 基本テキストカラー */
background-color: #f5f5f5; /* 背景色 */
}
ホバーエフェクト
リンクやボタンにホバーエフェクトを追加して、インタラクティブなデザインを作成します。
コード例
a {
color: #007bff;
text-decoration: none;
}
a:hover {
color: #0056b3;
}
コントラストを考慮した色の使用
テキストが背景色と十分なコントラストを持つように色を設定します。
例
背景色が黒の場合:
body {
color: white;
background-color: black;
}
グラデーションの色と組み合わせる
背景グラデーションとテキストの色を組み合わせることで、視覚的に魅力的なデザインを作成できます。
コード例
div {
background: linear-gradient(to right, #ff7e5f, #feb47b);
color: white;
padding: 20px;
text-align: center;
}
カラーパレットの活用
ウェブセーフカラー
ウェブセーフカラーとは、どのデバイスでも安定して表示される216色のカラーパレットのことです。
例
#000000(黒)#ffffff(白)#ff0000(赤)
カラーツールを使った色の選定
これらのツールを活用すると、テーマに合ったカラーパレットを簡単に作成できます。
よくある質問
Q1. colorプロパティを適用しても色が変わらないのはなぜ?
colorプロパティが他のスタイル(例えば!important)によって上書きされている可能性があります。
要素の親要素に色が設定されている場合、継承が影響している可能性があります。
Q2. 色の継承を制御する方法は?
色を明示的に設定する場合、親要素のスタイルを上書きします。
継承させたい場合はinheritを使用します。
まとめ
CSSのcolorプロパティは、ウェブデザインにおいてテキストの視認性や印象を左右する重要な要素です。
本記事で紹介した基本的な使い方や応用例を参考にして、適切な色を選び、
デザインを洗練させてみてください。
特に、カラーパレットやコントラストを意識することで、アクセシビリティの高いデザインを実現できます。


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