「できるようにならない人」と「一気に伸びる人」の分かれ道
失敗は“才能の有無”ではなく“通過点”
HTMLやCSSを学び始めて、
「なんとなく形が作れるようになってきた」頃。
多くの駆け出しコーダーが、こんな悩みにぶつかります。
- チュートリアルは理解できるのに、実案件になると詰まる
- 頑張って作ったのに、レビューで大量修正が入る
- 自分なりに考えたつもりなのに「違う」と言われる
- 何が正解かわからなくなって手が止まる
そして、こう思ってしまう。
「自分には向いていないのかもしれない」
でも安心してください。
それはほぼ全員が通る“成長途中の落とし穴”です。
重要なのは、
どんな失敗をしているか
その失敗から何を学ぶか。
この記事では、実務・学習の現場でよく見かける
駆け出しコーダーがやりがちな5つの落とし穴を紹介しつつ、
- なぜそれが起きるのか
- どう抜け出せばいいのか
- そこから何を学べば成長につながるのか
を丁寧に解説していきます。
落とし穴①「とにかくコードを書けば上達する」と思ってしまう
■ よくある状態
- とにかくHTML/CSSを書き続けている
- サンプルをコピペして動かして満足
- 動いたら「理解したつもり」になる
一見、努力しているように見えますが、
この状態が長く続くと成長が止まります。
■ なぜ成長しにくいのか?
理由はシンプルです。
「なぜそのコードなのか」を考えていないから
コードを書く行為自体は大事ですが、
考えずに書く時間が増えると、
- 応用が効かない
- 別の案件で使えない
- 少し条件が変わると詰む
という状態になります。
■ 抜け出すための考え方
コードを書く前に、必ず自分に問いかけてください。
- なぜこのタグを使う?
- なぜこのCSS指定が必要?
- 別の書き方はできない?
**「書く」より「説明できるか」**を基準にすると、
学習の質が一気に変わります。
落とし穴②「デザインをそのまま再現すれば正解」だと思う
■ よくある状態
- Figmaの数値を一つひとつ拾って実装
- デザインと1pxも違わないことを目指す
- 見た目が合えばOKと思っている
これは初心者が非常に陥りやすい落とし穴です。
■ なぜ問題なのか?
実案件では、
- テキストが増える
- 画像サイズが変わる
- CMSで自動改行される
- SP・タブレットで表示される
といった「想定外」が必ず起きます。
デザインは理想形、
コードは現実で動き続ける仕組み。
そのまま写すだけでは、
後から必ず破綻します。
■ 抜け出すための考え方
大切なのは「完全再現」ではなく、
デザイン意図を壊さず、実装として成立させること
- 余白は固定?可変?
- 高さは決める?決めない?
- flex?grid?
「なぜそうなっているか」を考えられるようになると、
一気に実務レベルに近づきます。
落とし穴③「divを増やせば何とかなる」と思ってしまう
■ よくある状態
<div class="box">
<div class="inner">
<div class="wrap">
<div class="title">タイトル</div>
</div>
</div>
</div>
見た目は作れるけど、
後から自分でもわからなくなる構造。
■ なぜ問題なのか?
この状態、いわゆる 「div地獄」 です。
- 保守が大変
- 修正時に壊れやすい
- WordPress化で詰む
- SEO・アクセシビリティが弱い
見た目を作るためだけのHTMLは、
実案件では通用しません。
■ 抜け出すための考え方
HTMLは「見た目」ではなく
「意味・構造」を表すものです。
- 見出し → hタグ
- 文章 → p
- 独立した情報 → article
- セクション → section
構造を先に考えるクセをつけるだけで、
コードの質が劇的に変わります。
落とし穴④「バグ=自分の実力不足」と思い込む
■ よくある状態
- 表示が崩れるとパニック
- 原因がわからずCSSを足し続ける
- 「自分はダメだ」と落ち込む
でも実は、これは大きな勘違いです。
■ 真実:バグは誰でも出す
CSS・ブラウザ・デバイスの組み合わせは膨大です。
- ChromeではOK
- Safariで崩れる
- SPだけ横スクロールが出る
これは実力不足ではなく、仕様と条件の問題。
■ 抜け出すための考え方
大事なのは、
バグを感情で捉えないこと
- どの条件で起きる?
- どの要素が原因?
- 何を消すと直る?
「切り分け思考」を身につけると、
バグ対応は怖くなくなります。
落とし穴⑤「全部一人で完璧にやろうとする」
■ よくある状態
- 人に聞くのが恥ずかしい
- 調べても詰まって時間だけが過ぎる
- 正解がわからず手が止まる
これ、かなり多いです。
■ なぜ成長が止まるのか?
Web制作は知識量が多すぎる分野です。
- 全部を一人で理解する
- 最初から完璧を目指す
これは、ほぼ不可能です。
■ 抜け出すための考え方
できる人ほど、
- 調べる
- 聞く
- AIを使う
- レビューをもらう
を当たり前にやっています。
重要なのは、
「一人で抱え込まないこと」
今はChatGPTのような“即質問できる相手”もいます。
使わない理由はありません。
失敗から学べる人が「一気に伸びる」理由
ここまで紹介した落とし穴は、
避けるものではなく、通るものです。
成長する人の共通点はただ一つ。
失敗を「自分の否定」ではなく
「改善のヒント」として扱うこと
- なぜ詰まった?
- どこで判断を間違えた?
- 次はどうする?
この振り返りが、
スキルを“知識”から“使える力”に変えます。
まとめ:落とし穴は「成長の入口」
駆け出しコーダーがやりがちな5つの落とし穴は、
- 書くだけで満足する
- 完全再現を目指しすぎる
- divで無理やり組む
- バグを自分の否定にする
- 一人で抱え込む
どれも、成長途中だからこそ起きるものです。
重要なのは、
失敗したかどうかではなく
失敗から何を学んだか
失敗を重ねた人ほど、
実案件で「強いコーダー」になります。
今つまずいているあなたは、
間違いなく前に進んでいます。

