Figmaで名刺サイズのUIを作ってみよう:練習に最適なチュートリアル

小さなキャンバスから始めよう:名刺サイズでUIを学ぶ理由

Figmaを開いたとき、広いキャンバスに何を描けばいいかわからなくなる人は多いです。
そんなときにおすすめなのが、「名刺サイズのUI」を作る練習。

名刺サイズ(約91×55mm)という小さな領域は、

  • 要素を最小限にまとめる構成力
  • レイアウトのバランス感覚
  • 余白や文字サイズの基礎

を身につけるのにぴったりです。

このチュートリアルでは、名刺サイズを使ってミニUIカードを作りながら、Figmaの基本操作を自然に覚えていきましょう。

Step 1:新しいフレーム(キャンバス)を作る

まずは、名刺サイズのキャンバスを用意します。

▶ 操作手順

  1. Figmaを開き、「New Design File」をクリック
  2. 左上ツールバーから「Frame」ツール(またはFキー)を選択
  3. 右側のサイズ設定欄に以下を入力
     幅(Width):91mm 高さ(Height):55mm

ポイント:単位はmmでもpxでもOK(おおよそ 343×208px が目安)
mm指定にしたい場合は、右下の「Scale」から単位を切り替えましょう。

コツ

小さなフレームの中では、「どれだけ情報を整理して見やすくするか」が重要。
余白を広く取り、文字を詰め込みすぎないように意識しましょう。

Step 2:背景とレイアウトを設定する

フレームができたら、背景を整えていきます。

▶ 背景設定

  • フレームをクリック → 右パネルの Fill で色を設定
     → 例:明るいグレー(#F5F5F5)やホワイト(#FFFFFF)

▶ レイアウト設定

ガイドラインを設定しておくと、要素の整列がしやすくなります。

  1. 右クリック → Add Layout Grid
  2. 「Grid」を「Columns(列)」に変更
  3. Margin:8、Gutter:8 などで設定

ポイント
この設定をしておくと、テキストや図形を置くときに“きれいに揃う”感覚がつかめます。

Step 3:ロゴ・タイトル・ボタンを配置してみよう

ここからUIの基本要素を配置していきます。
名刺サイズを活かして、「名刺型プロフィールUIカード」を作るイメージです。

▶ 手順

  1. ロゴまたはアイコンを配置
     → Oキーで円を作り、背景色を設定(例:ブルー #007BFF)
     → 中央にTキーでイニシャル文字(例:「K」)を追加
  2. タイトル(名前)を追加
     → Tキーでテキスト入力
     → フォントサイズ:18〜20px、フォント:Noto Sans JP
  3. サブタイトルや職種を追加
     → 小さめフォントで例:「Web Designer」「UI/UX Creator」など
  4. ボタンを追加
     → Rキーで四角形を作成
     → 角丸(Corner Radius)を8に設定
     → テキスト「Follow」や「More」などを重ねる

Step 4:配色とフォントで“印象”を整える

デザインの印象を決めるのは「色」と「文字」です。
名刺サイズでは面積が小さいため、色選びがとても重要です。

▶ 配色の基本ルール

  1. ベースカラー(背景)
     → 明るく、文字が読みやすい色(例:#FFFFFF, #F7F7F7)
  2. アクセントカラー(ボタンや強調部分)
     → ブランドカラーやFigmaロゴのようなビビッドカラー
  3. テキストカラー
     → 濃いグレー(#333333)で読みやすく

おすすめ組み合わせ

  • ホワイト × ブルー × グレー
  • ベージュ × ネイビー × オレンジ
  • モノトーン × イエロー(シンプル×映える)

▶ フォント設定

  • メイン:Noto Sans JP(日本語にも最適)
  • 英語タイトル:InterPoppins
  • 見出し:太字(Bold)、本文:中(Regular)

Step 5:整列・余白を意識して“きれいに見せる”

初心者がつまずきやすいポイントは「余白の取り方」。
名刺サイズでは特に、上下左右のバランスが命です。

▶ 整列のコツ

  • ロゴ・名前・ボタンは「中央揃え(Align center)」で統一
  • 各要素の間隔を「8の倍数」で揃える(例:8px, 16px, 24px)

▶ 余白の目安

  • 上下余白:8〜12px
  • 各要素の間隔:8〜16px

💡見栄えが悪いときは、少し広げるだけで一気に整います。

Step 6:完成したらプロトタイプ化して“動かす”

Figmaの醍醐味は、デザインを「動かせる」こと。
名刺サイズでも、ちょっとした動きでUIを学ぶ練習になります。

▶ プロトタイプ設定

  1. 右上タブの「Prototype」をクリック
  2. ボタンを選択 → 他のフレームにリンクを設定
  3. 「On Click → Navigate to → 別の画面」
  4. 「Animation:Smart Animate」でふんわり切り替え

完成したら「Present」ボタンでプレビュー!
小さなUIでも、アプリのような体験ができます。

Step 7:学びを深める応用アイデア

慣れてきたら、次のような応用にも挑戦してみましょう

  • 名刺デザインを「ダークモード」にしてみる
  • 同じ構成をスマホサイズで作り直してみる
  • 自分のSNSリンクをQRコード風に配置してみる
  • 実際のプロフィールカードとしてPDF化する

Figmaは印刷用デザインにも対応しているので、名刺デザイン練習は実務にも役立ちます。

まとめ:名刺サイズは「UIデザインの縮図」

名刺サイズのUI練習は、Figmaの操作を自然に覚える最高の方法です。
ポイントを振り返ると

ステップ内容
Step1フレーム(名刺サイズ)を作る
Step2背景とレイアウトを設定
Step3ロゴ・テキスト・ボタンを配置
Step4配色・フォントで印象を整える
Step5整列と余白で見やすくする
Step6プロトタイプで動きを確認

小さなキャンバスの中に「デザインのすべて」が詰まっています。
迷ったらまず“名刺サイズ”から始めてみましょう!

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