再生ボタン付きで音あり動画はできる?

ブラウザ制限と正しい実装方法をわかりやすく解説

WebサイトやLP、ファーストビューで動画を使う場面は年々増えています。
特に最近よく聞かれるのが、こんな疑問です。

「再生ボタン付きで、音あり動画ってできますか?」

結論から言うと、
再生ボタン付きであれば、音あり動画は問題なく再生可能です。

ただし、自動再生との違いやブラウザの制限を理解していないと
「音が出ない」「再生されない」といったトラブルに繋がります。

この記事では、

  • なぜ音あり自動再生ができないのか
  • 再生ボタン付きならなぜOKなのか
  • 実務で安全に使える実装方法

を、初心者の方にもわかるように解説します。

なぜ「音あり自動再生」はできないのか?

まず押さえておきたいのが、**ブラウザ側の仕様(制限)**です。

現在の主要ブラウザ(Chrome / Safari / iOS / Android)では、

  • 音あり × 自動再生 → 原則NG
  • ミュートなら自動再生OK
  • ユーザー操作(クリック)後なら音ありOK

というルールが共通しています。

理由

突然音が鳴るとユーザー体験を大きく損なうため、
「ユーザーの意思を伴わない音声再生」は制限されているのです。

そのため、以下のような実装は再生されない、もしくは音が出ません。

<video autoplay>

再生ボタン付きなら音あり再生できる理由

一方で、再生ボタン付きの動画は話が別です。

ユーザーが
「再生ボタンをクリックする」
という明確な操作を行うため、

音声ありの再生が許可されます

これはブラウザ側が
「ユーザーが意図的に再生した」
と判断するためです。

最もシンプルで確実な実装方法

まずは、一番安全で簡単な方法から紹介します。

HTML(controls付き)

<video
  class="movie"
  controls
  playsinline
  preload="metadata"
>
  <source src="move.mp4" type="video/mp4">
  お使いのブラウザは動画をサポートしていません。
</video>

この方法の特徴

  • 再生ボタン付き
  • 音あり再生OK
  • PC / スマホ / iOS / Android 全対応
  • 自動再生はしない

「とにかく確実に音を出したい」場合は、
まずこの形を選べば間違いありません。

デザインを重視したい場合(独自の再生ボタン)

LPやファーストビューでは、
標準の動画コントロールを出したくないケースも多いですよね。

その場合は、独自の再生ボタンを使う方法がおすすめです。

HTML

<div class="videoWrap">
  <video id="heroVideo" playsinline preload="metadata">
    <source src="move.mp4" type="video/mp4">
  </video>
  <button class="playBtn">▶</button>
</div>

CSS(簡易例)

.videoWrap {
  position: relative;
}
.videoWrap video {
  width: 100%;
  display: block;
}
.playBtn {
  position: absolute;
  inset: 0;
  margin: auto;
  width: 80px;
  height: 80px;
  border-radius: 50%;
  background: rgba(0,0,0,.6);
  color: #fff;
  font-size: 32px;
  border: none;
  cursor: pointer;
}

JavaScript(クリックで音あり再生)

<script>
const video = document.getElementById('heroVideo');
const btn = document.querySelector('.playBtn');

btn.addEventListener('click', () => {
  video.muted = false;
  video.volume = 1;
  video.play();
  btn.style.display = 'none';
});
</script>

この方法のメリット

  • ✔ 見た目を自由にデザインできる
  • ✔ ユーザー操作なので音あり再生OK
  • ✔ 結婚式場・ブランドサイト・LPで定番

よくある勘違いと注意点

「autoplayを付ければ音も出る」

→ 出ません。ほぼ確実にブロックされます。

「PCなら音あり自動再生できる」

→ 最近のChromeではPCでも制限されます。

「再生ボタン付き+ユーザー操作」

→ これが唯一の安全ルートです。

実務でのおすすめ構成

用途別にまとめると、以下がおすすめです。

用途実装方法
確実性重視video + controls
デザイン重視独自再生ボタン
FV演出muted自動再生 + 音ONボタン
音必須動画再生ボタン必須

まとめ

  • 再生ボタン付きなら音あり動画は可能
  • 音あり自動再生はブラウザ仕様で不可
  • ユーザー操作が入る設計が正解
  • 実務では「確実性 × UX」を意識するのが重要

動画は正しく使えば、
サイトの印象・滞在時間・訴求力を一気に高められる要素です。

仕様を理解した上で、
目的に合った再生方法を選びましょう。