AIが作ったUIをFigmaで整える「プロの仕上げ方」
― “それっぽい”を“使えるデザイン”に変える最終工程 ―
AIでUIを作れる時代になりました。
- レイアウト案が一瞬で出る
- 配色もそれなり
- コンポーネント風のUIも生成できる
しかし、こんな違和感を感じたことはありませんか?
- なんとなくチープに見える
- 情報が整理されていない
- 実務で使うには不安
- 「AIっぽさ」が抜けない
結論から言うと、
AIが作るUIは「下書き」としては優秀だが、「完成品」ではありません。
この記事では、
AIが作ったUIを、Figmaで“プロのUI”に仕上げる具体的な思考と手順を解説します。
■ なぜAIのUIは「惜しい」で止まるのか?
AIが作るUIには、共通する特徴があります。
- 全体は整っている
- でも「優先順位」が弱い
- 余白・揃えが甘い
- 設計意図が見えない
理由はシンプルです。
AIは「正解っぽい平均値」を作るが、
「このUIで何を一番伝えたいか」は判断できない
だからこそ、最後の仕上げ=人間の仕事になります。
■ プロの仕上げは「装飾」ではなく「整理」
まず誤解を解いておきます。
仕上げ=影を足す/装飾を増やす
仕上げ=情報と構造を整理する
プロがまずやるのは、
UIを“きれいにする”ことではなく、“分かりやすくする”ことです。
■ 全体フロー:AI UIをプロ品質にする5ステップ
① 情報の優先順位を整理
② レイアウト構造を組み直す
③ 余白・整列を数値で統一
④ Figma設計(Auto Layout / Component)を整える
⑤ トーン・一貫性を仕上げる
以下、順番に解説します。
■ Step① 情報の優先順位を「人間が決め直す」
AIのUIは、すべての要素が同じ強さになりがちです。
まずやること
- 一番伝えたい情報は何か?
- 最初に見てほしいのはどこか?
実践チェック
- 見出しのサイズ差は十分か
- CTAが埋もれていないか
- 視線の流れは自然か
強弱をつけるだけで、UIの説得力は一段上がります。
■ Step② レイアウトは「Auto Layout前提」で再構築
AIが作ったUIは、見た目は整っていても 構造が脆い ことが多いです。
プロがやる修正
- グループ → Frameに変換
- セクション単位でAuto Layout
- 親と子の役割を明確化
ポイント
- 「並び」は親が管理
- 「サイズ」は子が管理
修正に強いUI=プロのUIです。
■ Step③ 余白と整列を「感覚」から「数値」に変える
AIのUIは、
余白が「なんとなく」になりがちです。
プロの基本ルール
- 余白:8 / 16 / 24 / 32
- セクション間は必ず倍数
- 揃えは1つの基準に統一
Figmaでは、Auto LayoutのPaddingとGapで管理します。
数値が揃うと、
UIは一気に“人の手が入った感”が出ます。
■ Step④ コンポーネント化で「完成度」を上げる
AIのUIは、似たパーツが微妙に違うことが多いです。
プロが必ずやること
- ボタンを1つにまとめる
- 見出しスタイルを統一
- カード・リストを部品化
Variant活用例
- Default / Hover / Disabled
- Primary / Secondary
UIの統一感=信頼感です。
■ Step⑤ トーンと世界観を「1本に揃える」
AIは、複数の良さを混ぜてくるため、トーンがブレやすいです。
チェックポイント
- フォントの役割分担
- 色の使いすぎ
- 装飾の一貫性
プロの判断
- 色は減らす
- 装飾は意味があるものだけ残す
- 迷ったら「引く」
足すより、削るのが仕上げです。
■ 「AIっぽさ」を消す一番のポイント
それは、
「なぜこのUIなのか」を説明できるか
です。
- なぜこの並び?
- なぜこの余白?
- なぜこのCTA?
これを言語化できた瞬間、そのUIはもう「AIの産物」ではありません。
■ よくあるNG仕上げパターン
AI案をほぼそのまま提出
装飾だけ追加
設計を触らない
これでは、「AIを使った人」に見えてしまいます。
■ プロはAIを「下書き係」として使う
本質はここです。
- AI:案を出す
- 人間:判断し、整え、責任を持つ
AIがあるからこそ、
人間の価値は 仕上げ力・編集力 に集約されます。
まとめ|プロのUIは「最後の30%」で決まる
AIが作るUIは、
完成度70%くらいまでを一気に埋めてくれます。
しかし、
- 情報整理
- 構造設計
- 余白・一貫性
- 修正耐性
この 最後の30% は、人間にしかできません。
だからこそ、
AI時代のデザイナーは
「作れる人」ではなく
「仕上げられる人」になる
Figmaでの“プロの仕上げ”、ぜひ次のUIから意識してみてください。
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