無料でもここまでできる!Figmaの基本機能と使い方ガイド
無料で使えるデザインツール「Figma」とは?
Figma(フィグマ)は、Webブラウザで動作するUIデザインツールです。
インストール不要で、Google Chromeなどからすぐに使える手軽さが人気の理由。
しかも無料プランでも驚くほど多機能で、個人デザイナーから企業チームまで幅広く利用されています。
Figmaは、Webサイトやアプリのレイアウト設計、UIデザイン、プロトタイプ作成などに特化しています。
シンプルな見た目ながら、共同作業・共有・再利用に強く、チームでの効率化に欠かせないツールです。
「無料でここまでできるの?」と驚くほど、Figmaの無料プランは高機能です。
この記事では、無料でも使える主要機能と、覚えておきたい基本操作をわかりやすく解説します。
Figmaの無料プランでできること
まずは「無料プランでどこまで使えるのか」を整理しておきましょう。
有料版(Professional / Organization)との差を理解すると、学習や制作の計画が立てやすくなります。
| 機能項目 | 無料プラン | 有料プラン |
|---|---|---|
| デザインファイル数 | 3つまで | 無制限 |
| 同時編集 | ◎ 可能 | ◎ 可能 |
| プロトタイプ作成 | ◎ 可能 | ◎ 可能 |
| コメント共有 | ◎ 可能 | ◎ 可能 |
| バージョン履歴 | △ 直近30日まで | ◎ 無制限 |
| プラグイン利用 | ◎ 可能 | ◎ 可能 |
| デザインシステム共有 | △ 制限あり | ◎ 完全対応 |
| チームプロジェクト | △ 1チームのみ | ◎ 無制限 |
つまり、個人利用や少人数の学習・案件対応には無料で十分。
複数人で同時に作業したり、プロトタイプを動かして確認したりといった基本機能は、無料でもすべて使えます。
Figmaの基本的な使い方(5ステップ)
ここからは、初心者が最初に覚えておくべき基本操作をステップ形式で紹介します。
STEP 1:新しいファイルを作成する
- Figma公式サイト にアクセスし、アカウントを作成
- 「New Design File」をクリックして新しいキャンバスを開きます
- 右上に自動で保存されるので、ファイル名を変更しておきましょう
ポイント
ブラウザで作業してもリアルタイムでクラウド保存されるため、データ紛失の心配はありません。
STEP 2:フレーム(画面サイズ)を設定する
フレームとは、デザインの「作業領域(画面)」です。
メニュー左上の「Frame」ツールから、作りたいサイズを選択します。
- PCデザインなら:Desktop(1440px)
- スマホデザインなら:iPhone 13 / Androidなどを選択
ポイント
フレームごとにデザインを並べると、ページ遷移やアプリ画面の流れが一目で分かります。
STEP 3:図形・テキストを配置する
次に、ツールバーの図形ツール(四角形・線・円など)を使ってUI要素を作成します。
R:Rectangle(四角形)O:Oval(円)T:Text(テキスト)
整列や複製も簡単:
Shift:整列Alt(Option)+ドラッグ:複製
ポイント
Figmaは「スナップ機能(自動整列)」が優秀。
ガイド線が自動で出るので、見た目を整えるのが簡単です。
STEP 4:色・フォント・影などを設定する
右側のプロパティパネルから、オブジェクトのスタイルを調整します。
- Fill(塗りつぶし):背景色・グラデーション設定
- Stroke(線):枠線の太さ・色
- Effect:影・ぼかしなど
フォントもGoogle Fontsと連携しているため、日本語もスムーズに設定できます。
「Noto Sans JP」など日本語に強いフォントを選ぶのがおすすめ!
STEP 5:共有・プロトタイプを作成する
完成したデザインは、すぐに共有可能です。
- 右上の「Share」ボタン → リンク共有
- 閲覧権限を「Can view(閲覧のみ)」または「Can edit(編集可)」に設定
- コメントモードでフィードバックも可能
さらに「Prototype」タブを使うと、ボタンをクリックして別画面に遷移するアニメーションを設定できます。
クライアントやチームに「動くデザイン」を見せるのに最適です。
無料でも使える便利機能ベスト5
① オートレイアウト(Auto Layout)
要素を整列・自動調整してくれる機能。
テキストを増やしてもボタンサイズが自動で広がります。
例:「お問い合わせ」→「お問い合わせはこちら」にしても崩れない!
② コンポーネント(Component)
再利用できるパーツ化機能。
ボタン・ヘッダー・カードなどを「部品」として登録しておくと、修正が一括反映されます。
③ プラグイン(Plugin)
無料で使える拡張ツールが豊富。
おすすめは以下の3つ:
- Icons8:アイコン素材を直接挿入
- Content Reel:ダミーテキストや画像をワンクリックで挿入
- Autoflow:ページ間の矢印線を自動生成
④ コメントモード
共同作業で必須。相手が見ている画面にコメントを直接残せます。
チームでのレビューや修正指示がスムーズに。
⑤ Figma Community
世界中のデザイナーが作成したテンプレート・UIキットを無料で利用できます。
検索バーに「Landing Page」「App UI」などを入力して探すだけ。
初心者はここから学ぶのが一番早いです。
無料プランで効率よく使うコツ
- 1ファイル内に複数ページを作る
→ ファイル数制限(3つ)を超えずに複数デザインを管理可能。 - 不要なバージョンは削除
→ バージョン履歴が30日までなので、定期的に整理。 - チーム共有は1プロジェクトにまとめる
→ 無料でも1チーム内で複数人編集OK。 - CommunityでUIキットを活用
→ 作りたいジャンル(LP・アプリ・名刺など)をテンプレから始めよう。
まとめ:無料でも“プロ級”のデザインが作れる!
Figmaの無料プランは、初心者にとって理想的な環境です。
複数人での編集、プロトタイプ、プラグイン、コンポーネントなど、学びにも仕事にも十分対応できる機能が揃っています。
ポイントを振り返ると:
- 無料でも主要機能はすべて使える
- ブラウザで動くからPCスペックに左右されない
- コンポーネントやオートレイアウトで効率化
- Communityで世界中のデザインを学べる
まずは無料で始めて、「自分の作りたいUI」を形にしてみましょう。
デザインの楽しさと奥深さを、Figmaがきっと教えてくれます。
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