フリーランスの見積もり方法と適正価格の決め方【Web制作者向け】

フリーランスWeb制作者として仕事をする際、「いくらで見積もればいいのか?
という疑問を持つ人は多いでしょう。
適正価格を設定できないと、安売りで疲弊したり、高すぎて案件を逃すこともあります。

本記事では、フリーランスの見積もりの基本から適正価格の決め方、具体的な見積もり計算方法、
クライアントへの伝え方まで詳しく解説します。

フリーランスの見積もりの基本

見積もりとは、案件にかかる費用を事前に提示することです。
適正な見積もりを出すことで、適正な報酬を受け取り、無理なく仕事を続けることができます。

見積もりの重要ポイント

  • 安すぎると自分の首を絞める(時給換算でアルバイト以下になるリスク)
  • 高すぎると案件が取れない(市場相場と乖離しないように)
  • 適正価格を設定し、クライアントに納得してもらう(適切な説明が必要)

見積もりの計算方法

見積もりは主に 3つの方法 で決められます。

① 時給ベースで計算する

時給 × 予想作業時間 で見積もる方法です。

例:LP制作の場合

  • 時給:3,000円
  • 予想作業時間:20時間
  • 見積もり額:3,000円 × 20時間 = 60,000円

メリット

  • 時間単価が明確なので、無駄な工数が発生しにくい
  • 作業時間が短縮できれば利益率が上がる

デメリット

  • クライアントには作業時間の価値が伝わりにくい
  • 慣れてくると作業が早くなり、稼げなくなる

② 工数ベースで計算する

作業工程ごとに金額を算出する方法。

例:LP制作(デザイン+コーディング)

項目作業時間単価小計
ワイヤーフレーム作成2時間3,000円6,000円
デザイン作成6時間3,000円18,000円
HTML/CSSコーディング6時間3,000円18,000円
レスポンシブ対応3時間3,000円9,000円
動作確認・修正3時間3,000円9,000円
合計20時間60,000円

メリット

  • 作業ごとにコストを明確化できる
  • クライアントも納得しやすい

デメリット

  • 細かく分けすぎると、管理が面倒

③ 価値ベースで計算する

作業量ではなく、提供する価値に応じて価格を決める方法

例:ECサイト制作

  • 売上増加が期待できるECサイト
  • クライアントの利益に直結
  • 他社の相場が30万円の場合、自分も30万円で設定

メリット

  • 高単価案件を獲得しやすい
  • 作業時間に縛られず、価値に応じた価格設定ができる

デメリット

  • クライアントによって価値が異なるため、見積もりが不安定

適正価格を決めるポイント

適正価格を設定するためには、以下の4つの要素を考慮しましょう。

① 自分のスキルと経験

  • 初心者:相場よりやや安めで実績作り(LPなら5万円前後)
  • 中級者:相場通り(LPなら8~15万円)
  • 上級者:ブランディングを活かし高単価(LPなら20万円以上)

② 相場を調査する

見積もりの参考として、他のフリーランスや制作会社の価格を調査しましょう。

サービス内容初心者相場中級者相場上級者相場
LP制作50,000円80,000円150,000円
コーポレートサイト100,000円200,000円400,000円
ECサイト200,000円400,000円800,000円

③ 自分の希望収入を考える

「どれくらい稼ぎたいか?」を考え、逆算して単価を決めます。

  • 月30万円稼ぎたい
  • 月に5案件受けるなら 1案件6万円
  • 月に3案件なら 1案件10万円

④ クライアントの予算とすり合わせる

最終的に、クライアントの予算とすり合わせ、柔軟に調整することも必要です。

  • 予算が少ない場合 → 作業範囲を縮小する
  • 修正対応が多い場合 → 追加費用を請求する

クライアントへの見積もりの伝え方

見積もりを提出する際は、「なぜこの金額なのか?」を明確に伝えることが重要です。

見積書のテンプレート

件名: 【見積書】Web制作のご提案

〇〇様

お世話になっております。
以下の通り、お見積もりをご提案させていただきます。

---
【案件名】〇〇サイト制作
【納期】〇月〇日
【費用】100,000円(税抜)

【内訳】
- デザイン作成:30,000円
- コーディング:40,000円
- CMS導入(WordPress):20,000円
- 修正対応(2回まで):10,000円

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

ポイント

  • 内訳を明確にする
  • 修正回数を明記する
  • 「予算に合わせた提案も可能です」と柔軟性を示す

価格交渉に応じるべきか?

クライアントから「もう少し安くなりませんか?」と交渉されることもあります。

交渉に応じる場合

  • 作業範囲を縮小する
    • 例:「デザイン案は1案のみ」
  • 長期契約を条件に割引
    • 例:「継続案件なら割引OK」

交渉に応じない場合

  • 適正価格で受けられないなら断る
    • 安請け合いすると、自分の価値を下げる

まとめ

フリーランスWeb制作者の見積もりは、以下のステップで決めましょう。

時給・工数・価値ベースで計算
相場と自分のスキルに応じた価格設定
希望収入から逆算して案件単価を決める
クライアントに納得してもらえる説明をする

適正な見積もりを設定し、無理なくフリーランスとして活躍しましょう!