MEO対策とは?具体的な対策やメリットを解説
MEOとは
MEOとは、Map Engine Optimizationの略。主に、Googleの地図エンジンの最適化のことを指し、海外では、「ローカルSEO」とも呼ばれることもあります。
Googleマップに表示される店舗の情報を最適化したり、ローカル検索をしたときにできるだけ上位に表示させたりすることがMEO対策と言われます。
なぜMEO対策が必要なのか
では、MEO対策はなぜ今注目されているのでしょうか。
近年Googleでは「ローカル検索」が行われています。ローカル検索とは、検索している人の現在地から近い店舗を表示するシステムです。Googleの調査では、ローカル検索をしている人の41%が検索後24時間以内に店舗訪問していることが報告されており、顧客の来店にとても大きな影響を持ちます。
また、お店を探すときには、44%の人がGoogleMapを利用していると言われています。MEO対策を行い、地図エンジンで上位表示されることは、顧客獲得のための重要なポイントとなっているのです。
MEO対策のメリットとは?
MEO対策には、SEO対策やリスティング広告、媒体広告などにはないメリットがあります。ひとつずつご説明します。
SEO対策より短期間で上位表示可能で費用がリーズナブル
MEO対策はSEO対策に比べて上位表示までの期間が短い傾向にあります。SEO対策は内部構造を整えたり、コンテンツを追加したりと、サイト全体に施策を施さなければなりません。そのため一般的には上位表示まで6ヶ月~1年はかかります。
しかしMEO対策の場合は、早ければ1週間ほどで上位表示を実現することができます。費用的な面でも期間的な面でもSEO対策より魅力的です。また、MEO対策はSEO対策よりもランニングコストがリーズナブル。SEO対策は最低でも月額30万円ほどかかるのに対して、MEOは月額数万円ほどであることが多いです。
モバイル検索での露出増加が期待できる
2021年3月にドイツの企業SISTRIX(シストリックス)がモバイル検索とPC検索に関する調査を実施し、結果を公開しました。その結果、日本ではPC検索が約25%、モバイル検索が約75%という利用比率であることがわかりました※1。つまり、4分の3の検索がスマートフォンでおこなわれているわけです。
このような検索比率の傾向は、MEO対策に取り組む意味を大きくしてくれます。モバイル検索では、「地域+業種」で検索すると、ローカル検索結果がファーストビューに表示されるからです。モバイル検索での露出増加によって、新規の顧客獲得を有利に進めやすくなります。
※1検索されるトピックによって異なる。
効率的に見込み客への認知拡大、集客促進を実現できる
MEO対策では、上位表示を目指すキーワードの多くが「地域名+業種名」です。たとえば、「梅田(地域名)+居酒屋(業種名)」などがよい例としてあげられます。このようなキーワードは、ユーザーの意図が明確なタイプです。「梅田+居酒屋」でいうと、検索意図は「梅田で居酒屋を見つけたい」ということになります。
MEO対策でローカル検索結果に表示されていれば、検索意図が明確なユーザーに自社の店舗を効果的にアピールすることができます。こうした「ユーザーの検索意図」が明確なキーワードで対策ができるところもMEO対策ならではのメリットです。
本格的に対策している競合が多くない
SEO対策やWeb広告、媒体掲載などの施策は今や当たり前の施策です。取り組んでいる企業はたくさんあります。しかし、MEO対策が広く認知されはじめたのは最近です。さらに、ほかの施策に比べると運用にかける手間、費用などの負担が少なく済むことから、自力で実施する企業が多いです。
それゆえに優先度が低くなりやすく、とりあえずビジネスプロフィールを開設しただけで、本格的に対策していない企業がほとんどです。対策に力を入れることで、ローカル検索での自社ビジネスの優位性を確保することができます。競合と差をつけられます。
MEO対策の具体的な対策のやり方
では、MEO対策のやり方について解説します。
- Googleビジネスプロフィールに登録する
- Googleビジネスプロフィールに情報を入れる
- インターネット上の他の媒体で掲載を増やす
- 口コミを増やす
上記の流れがMEO対策の大まかな内容です。それぞれについて詳しく説明します。
MEO対策その1:Googleビジネスプロフィールに登録する
MEO対策をするためには、まずGoogleマイビジネスに登録することから始めます。
Googleマイビジネスに登録した後は、できるだけ店舗の情報を充実させましょう。
※Googleマイビジネスは、Google検索やGoogleマップに自社のビジネスの情報を表示できる無料のツールです。
MEO対策その2:Googleビジネスプロフィールの情報を入れる
ビジネスプロフィールの登録が完了したら、次にやることは「情報を充実させること」です。当たり前ですが、ビジネスプロフィールを作成した時点では、まだ情報が不足しています。
この状態で上位化することはほぼできないでしょう。
Googleは、ローカル検索での掲載順位を決めるシグナルのひとつに「関連性」をあげています。これは、検索キーワードとビジネスプロフィールの合致の度合いを見たものです。
ビジネスプロフィールの情報を充実させれば、検索キーワードとの関連性が上がり、ローカル検索での掲載順位に好影響を与えることができます。
ビジネスプロフィールには「リスティングの完成」という項目があります。これが100%になるように情報を盛り込んでいきましょう。
このように、MEO対策の観点からもユーザビリティー対策の観点からも、ビジネスプロフィールの情報はきちんと埋めておく必要があります。
MEO対策その3:インターネット上のほかの媒体で掲載を増やす
Googleが公表するローカル検索での掲載順位を決定するシグナルは3つあります。
- 関連性
- 距離
- 知名度
【距離】
検索ユーザーの位置情報と店舗までの距離がどれだけ近いかの指標になります。距離は店舗側でコントロールができないため対策はできませんが、影響力は比較的低めです。
「検索地点から大きく離れた地域のビジネスはやや上位表示しにくい」といった程度の認識で問題ありません。
【関連性】
検索ワードに対してビジネスの関連性がどれだけ高いかの指標であり、MEO対策の大部分は関連性を高めるための施策と言えます。関連性を高めるにはGoogleビジネスプロフィール内を充実させ、その中にキーワードを盛り込むことが重要になります。
ますはどういったキーワードで検索されているか、どういったキーワードで検索されたいかを決めて対策していきましょう。
【知名度】
ビジネスの情報がどれだけネット上で取り上げられているかの指標になります。
Googleビジネスプロフィールだけの対策では知名度そのものを向上させることは難しいため、SNS等での情報発信も効果的です。
つまり、自社ビジネスに関する情報がインターネット上にあればあるほど、掲載順位に好影響を与えることができることを意味します。Webサイトや媒体、SNSなど、さまざまなメディアを活用し、自社ビジネスの情報を露出しましょう。ただし、ビジネスの情報は統一することを忘れないようにしましょう(住所の半角、全角など)。
MEO対策その4:Googleビジネスプロフィールの口コミを増やす
ビジネスプロフィールには実際にサービスを利用したユーザーが口コミを投稿できる機能があります。
口コミをたくさんもらうこともMEO対策では重要になります。口コミが多ければ、Googleに「ユーザーから人気のサービス」と認識してもらうことができるからです。それが、掲載順位の上昇を支える要因になります。
また、たくさんの口コミはユーザーが情報収集する際に役立ちます。さらに、情報取集の過程で良い口コミが多ければ、サービスの利用を検討しているユーザーのモチベーションを高めることもできます。口コミは上位化を目指すうえでも、ユーザーの行動を促すうえでも重要な要因なのです。
口コミの数を増やしたり、良い口コミを投稿してもらったりするためには、大前提としてユーザーが満足できるサービスを提供する必要があります。ビジネスプロフィールの上位化を目指すとき、テクニカルなことばかりに目がいってしまいがちですが、基本に立ち返りユーザーのことを考えたサービスを提供していくことを心がけましょう。そのうえで、ビジネスプロフィールへの口コミやSNSに投稿を促すのが理想です。
集客促進に効果的に高める方法
MEO対策で自社ビジネスの露出を増やせれば、新規ユーザーからのアクセスを集めることができます。しかし、順位が上がれば必ずサービスを利用してくれるのかと言うと、そういうわけでもありません。自社ビジネスの認知を広げても、それが期待するアクションにつながるとは限らないのです。では、どうすればユーザーのサービス利用を促せるのか。それには、ビジネスプロフィールを充実させていくなかで、以下のような工夫が必要になります。
魅力的な写真の設定
ビジネスプロフィールには写真を設定することができます。この写真を魅力的なビジュアルにすることで、ユーザーのモチベーションを高められます。ただし、ビジュアルを意識するあまり実際のイメージとかけ離れた写真を設定してしまうことには注意が必要です。設定する写真はなるべく現実味を帯びたものにすることが大切になります。
「投稿機能」の活用
投稿機能とは、自社の商品やサービスなどの情報をビジネスプロフィールに公開できるものです。投稿機能を活用することで、ユーザーにタイムリーな情報(最新情報など)をアピールできます。
投稿内容は「特典」「最新情報」「イベント」「商品」の4つです。たとえば、割引特典やイベント情報を公開したりすれば、その情報に興味を持ったユーザーを集客できる可能性が上がります。
インドアビューの設定
インドアビューとは店内の様子をGoogleマップで閲覧できるようにしたものです。ユーザーはインドアビューを利用することで、実際に店舗に行かなくてもまるで店内にいるかのような体験が可能になります。
ユーザーはリアルな情報を得られるようになるため、見せ方次第では来店意欲を高めることも。インドアビューは集客につなげるうえで大きく貢献してくれます。コンバージョンを高めたい方はぜひ充実させておきたいポイントと言えます。
まとめ
MEO対策は実店舗を持つビジネスであれば、ぜひ取り組むべき施策になります。
これまで新規顧客獲得に苦しんでいた地域密着型の事業者も、Googleビジネスプロフィールを活用することでより多くのユーザーにアプローチが可能です。
Googleビジネスプロフィールは今後も利用率が高まっていくことが予想されます。これまでMEOをためらっていた、意識していなかった方は、ぜひこの機会にMEO対策に取り組んでみてください。
GTMでGoogleアナリティクスのクリックイベントを設定する方法
9月 27, 2022【機能・費用比較表あり】shopify・Makeshop・COLOR MEを徹底比較!
9月 23, 2022Googleタグマネージャーを使った一歩進んだアクセス解析
9月 22, 2022